長崎県社会福祉協議会会長賞
実習生のあのこ
作詩 山崎一夫
作曲 谷口裕樹
1.実習生が来るたびに
ボクは淋しい思いをしてた
ボクの言葉がわからずに
いつも笑顔でごまかされてた
ちゃんと返事をしてくれる人なんて
今までひとりもいやしなかった
だけどあの子はちがってた
何度も何度もあやまりながら
「もう一度 言って下さい。」って
最後まできいてくれたんだ
とても やさしい人だったけど
きっと誰にもやさしいんだろう
2.実習生が来るたびに
ボクは淋しい思いをしてた
ボクの言葉がわからずに
いつも職員が呼ばれていた
自分一人できいてくれる人なんて
今までひとりもいやしなかった
だけどあの子はちがってた
どうしてもどうしてもわからない時
「紙に書いてみて下さい」って
きこうと努力してくれたんだ
とてもやさしい人だったけど
きっと誰にもやさしいんだろう
3.実習生が来るたびに
ボクは淋しい思いをしてた
ボクの言葉がわからずに
いつもあいさつだけでおわってた
わざわざ話しかけてくる人なんて
今までひとりもいやしなかった
だけどあの子はちがってた
いつもいつも手があいたなら
「オセロしましょうよ。」って
ボクを誘ってくれたんだ
とてもやさしい人だったけど
きっと誰にもやさしいんだろう
とてもやさしい人だったけど
きっと誰にもやさしいんだろう
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国際ソロプチミスト長崎会長賞
陽だまり家族
作詩 増田香織
作曲 西正和
ずっと 妹の 面会が
楽しみだったの
やさしい かわいい妹なのよ
洋服や 靴は 妹からのプレゼント
私の好きな 色を 知ってるの
ふふふ ふふふ
家族って ステキでしょう
はなれていても あったかいのよ
ふふふ ふふふ
家族って ステキでしょう
千織ちゃんが 大すきよ 大すきよ
そのうち 妹の面会は
二人になったの
ステキな人と 結婚したのよ
大きな身体で やさしくて たくましい
私とドライブしてくれるのよ
ふふふ ふふふ
家族って ステキでしょう
はなれていても あったかいのよ
ふふふ ふふふ
家族って ステキでしょう
裕さんも 大すきよ 大すきよ
そして 妹は三人で
来るようになったの
かわいい赤ちゃんが 生まれたのよ
小さなおくちと 大きなおめめで
私にむかって ほほえんでくれるの
ふふふ ふふふ
家族って ステキでしょう
はなれていても あったかいのよ
ふふふ ふふふ
家族って ステキでしょう
千裕ちゃんも 大すきよ 大すきよ
ふふふ ふふふ
家族って ステキでしょう
はなれていても あったかいのよ
ふふふ ふふふ
家族って ステキでしょう
はなれていても 淋しくないの
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長崎県地域婦人団体連絡協議会
会長賞
両手の友情
作詩 浜崎俊明
作曲 井手孝二
僕の右の手は
指が満足に動きません
だけど肩は上がります
高い所の物を取ったり
自動販売機のボタンを押したり
それが右の手の役割です
僕の左手は
肩があんまり上がりません
だけど指は動きます
ご飯の時のハシを持ったり
TVゲームのボタンを押したり
それが左手の役割です
僕は両手の
そんな役割で生きている
だから時に思います
助けてくれてありがとうね
これからもよろしくお願いします
それが両手の友情です
それが両手の友情です
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わたぼうしコンサート審査委員会賞
シロに乗りたい
作詩 立野雄三
作曲 江口大生
シロに乗りたい
シロって、犬じゃないよ、馬なんだ
いつも車椅子に乗っている僕
シロに乗るとね
違った世界があるんだ
シロに僕が乗るとね
安心していいよと、言ってるみたいに
優しい目で、僕を見るんだ
一人じゃ座れない、僕も
シロの背中の上では
一人で座れるんだよ
いろんな馬に乗ってみるけど
やっぱりシロがいい
シロは僕の気持ちが分かる
最高の、パートナー
シロに乗りたい
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長崎市長賞
立ち止まっても いいんじゃない
作詩 多嶋田百合子
作曲 松原広実
不器用で ダメな私だけど
一生懸命がんばってきました
なんとか みんなと一緒に歩きたいから
少し急ぎ足で 歩いてきました
だから 時々つまづいたり
転んでケガしたり
それでも一生懸命生きてきました
でも近頃 時々
そう時々なら
“立ち止まってもいいんじゃない”かって
そっと振り向いて
歩いてきた道をながめて
深呼吸したり
たとえば 小さな花でも咲いてたりしたら
誰かに教えてあげたいと思っても
いいんじゃないかって
どうせ不器用で ダメな私だから
足踏みするのも
仕方ないんじゃないかって
たとえ みんなと一緒に歩けなくても
私らしく空に流れる雲 数えたり
誰かの一言に涙したり
季節の変わり目の風に
ふうっとため息ついたり
泣いたり 笑ったり
怒ったり ドジったりの
デコボコ道でも
いいんじゃないかって
ちゃんと前を見て歩いていくから
時々は 自分の為に
ほんの少し
休んでもいいんじゃないかって
近頃 ふっとそう思うんです────。
そっと振り向いて
歩いてきた道をながめて
深呼吸したり
たとえば 小さな花でも咲いてたりしたら
誰かに教えてあげたいと思っても
いいんじゃないかって
“立ち止まってもいいんじゃない”
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長崎県教育長賞
おひゃくしょうさんになった
作詩 金が江剣志郎
作曲 岩永美佐
くわをかたにかついだよ。
先生がひりょうを土の中にいれた。
ぼくはたねをまいた。
えだまめのたねをまいた。
いっぱいまいた。
ぼくもくわでたがやした。
一週かんまえにまいた
とうもろこしがでてきた。
みをまいたのに
ひげみたいなのがついてたよ。
先生がめとねっこだとおしえた。
ぼくのゆびよりながかった。
レンズで見たらめとねっこは
おなじところからでていたよ。
まだまだくわでたがやした。
くわがひっぱられた。
しばふのねっこだった。
ぼくとしばふの力くらべ。
ぼくはしばふにまけたよ。
先生はしばふにかったよ。
ぼくはしばふをもち上げた。
そしたらしばふがぼてっとおちたよ。
はたけを見たらだんご虫がいたよ。
ゆっくりしてたよ。
ぼくはだんご虫をつかまえた。
手のひらにのせたら
ぷいっといなくなったよ。
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